オリンピックで感じた世界との差

メダル獲得ならず…

残念ながら準々決勝でスウェーデンに1−3で敗れてメダルには手が届かなかった。2011年の女子ワールドカップで世界1になったなでしこJAPANは退化してしまったのか?

世界との差は何なのか?という視点でオリンピックの試合を見ていた。
身長差などフィジカル的な部分に差があるのは当時と変わらない。しかし、明らかに質が落ちていたのはパスだ。特に足元にバシッと入れるような速いパスや効果的なサイドチェンジは見られなかった。

世界1のパス回し?

今でもなでしこジャパンのパス回しは世界1と例えられたりしているが、果たして本当にそうなのか?
今大会でも3人目の選手が絡むようなパス回しや時折見られた岩渕真奈のダイレクトパスはアイディアもあり流石と思えるシーンもあったが、世界に通用するパス回しなら、もっとゴールに迫るプレーが多く見られても良かったのではないか?

確かにコンパクトな陣形でショートパスを繋ごうという戦い方は見られたが、相手チームに回させられているだけで、ここぞという取り所で激しくプレッシャーを掛けられてボールロストするシーンは多かった。
また、プレッシャーに負けてバックパスを選択するという場面も印象的。

本当に相手チームを困惑させるパス回しをするにはパススピードの強化は必須だと感じた。今大会の上位のカナダ、スウェーデン、アメリカなどと比べると明らかな差があったのは間違いない。
そうなると併せて必要なスキルはトラップの精度。パススピードが上がってもボールをコントロールできなくては意味はない。
ポゼッションを高める戦い方も良いが、それはパス&トラップの質を向上してからの話。ゲームメイクのスピード感が出てこないと今後も世界の壁に跳ね返されることだろう。

澤穂希は○利き!?

澤穂希のようなスキルを持つ選手はいまの日本代表にはいない。意外と知られていないが、彼女は実は左利きなのだ。しかし、両足同じように蹴られることから右利きで、左も器用に蹴られる選手だと思われがち。澤のような高いキックスキルを持つ選手を発掘できるのを待つというのは現実的ではないので、今後の代表合宿はもちろん、各チームのトレーニングでも質を上げる取り組みをしてもらいたい。
これはなでしこジャパンだけの課題ではなく、女子サッカー全体にも言えること。だからこそ、育成年代から取り組んでいくことが未来のなでしこジャパンのメダル獲得に繋がるはず。そう信じて選手を育成していきたいと改めて感じたオリンピックだった。

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